授業中に空想しているみーちゃん
2018年 09月 26日
今日のみーちゃんは授業中に空想しています。
みーちゃんは授業中によく空想をします。
でも、勉強が嫌いなのではありません。授業がたいくつなのでもありません。内容がわからないのでもないのです。
もちろん、岩田先生が嫌いなのでもありません。授業が始まって、黒板を見ているうちに、いつの間にか空想してしまうのです。妖精が目の前に現われて、みーちゃんは一緒に冒険の旅に出かけます。
みーちゃんは、将来、探偵になろうと思っています。でも、おとぎ話も大好きです。お誕生日やクリスマスのプレゼントにもおとぎ話の本をお願いします。けれども、それだけでは足りません。学校の図書館や市立図書館からもよく本を借ります。『ピーター・パン』とか『オズの魔法使い』とか『モモ』とか『ゲド戦記』とか好きな本がいっぱいあります。
空想の中には、本に登場する不思議な神さまや精霊、魔法使い、妖怪、生き物が現われます。みーちゃんは、意地悪な魔法使いや物知りの老木、緑の肌の少年がいたりするおとぎの国を冒険して大活躍するのです。
こんなに楽しい時間なのですから、みーちゃんは授業が大好きです。授業がつまらないなんてことはありません。あっという間に時間がすぎて、いつも残念に思っています。
今の2時間目の国語の授業もそうです。みーちゃんは高い杉林に囲まれた湖に向かっています。ところが、白ウサギと一緒に頭が龍で胴体が牛の巨大な鳥に乗って空を飛んでいるみーちゃんの耳にチャイムの音が聞こえてきてしまいます。
─あれ?もう終わり?早いな~。もっと授業が長ければいいのに。
頭の中は空想でいっぱいなのに、ノートが真っ白なままのみーちゃんなのです。